自転車乗りによる機材探求の旅

サイクルライフを機材という側面から一般ライダー目線でゆるめにインプレしようという機材大好きライダーのブログです。

急遽投入! MAVIC COMET PRO CARBON UST DISC

f:id:cyclingphoto:20200928151752j:plain

リム高、凄い!

 今回、ZIPP303Sの影でひそかに進んでいた?コメットプロカーボンですが、こちらも今回テストしましたのでではさっそく!  見た目、メーカー公表値的にもヘビー級のホイールですが、その真実はいかに?

  仕様について

 今回、コメットプロカーボンは特に何もいじらず、そのままでいきます。 といっても最初からタイヤ、シーラントはセットでついてきてるのでそれをそのまま使用するだけですけど!  

 タイヤはイクシオンプロUSTの25Cを使用しています。 当然のことながら、リムとビートの相性は最高です。 空気圧は5.0BARで運用しています。フロアーポンプでリムが上がるってちょっと感動しましたよ。 タイヤに関しては、イクシオンプロUSTを使ううえでは全くといって問題ないようです。 またチューブレスレディーとなりますので、シーラントは使用します。(シーラントなしでも、いけそうなきがしないでもない、危険なのでしませんが!!)

 バイクはおなじみのルーベを使用してます。 あとでじっくりお話しますが、相性最高レベルです。 見た目とは裏腹に意外とツーリング仕様なんですよ!

  走行にて

  乗り心地について

 まず乗り心地についてですが、まさにチューブレスという路面の突き上げ感も角がとれた感じに仕上がってますね。 これだけハイトの高いカーボンリムですと乗り味も硬派に見えますが乗ってみると全然マイルド、ちょっと驚きです。 もちろんイクシオンプロUSTというタイヤの特性もあるんだと思いますが、64㎜というハイトからは想像できないレベルです。 

 ですが、やはりと言うかラピッドエアの時も感じたんですが、低圧のタイヤとリムが横ぶれする感じはありましたね。 これ結構気になるんですよ、割と横剛性は高めのほうが好きなので。 慣れの問題ではあるんですが、クリンチャーやチューブラーからチューブレスに変わると一番最初に気になるのはこれなんです、正直これはあまり好きになれない部分です。まあドライ、ウエットでも違いますし、好みも分かれますけど。

  平坦路にて

 ここは文句なしによかったです。 64㎜ハイトからくる巡行性能は素晴らしいですね。 巡行速度を一定に安定させやすいですし、チューブレスタイヤの回転フィールとも相性がいいようで一定速度で淡々と走り続けるには最高です。 また踏み込んでいっても脚当たりがとてもマイルドでどんどん踏んでもいけそうな感じですね。必要以上に回すことを意識する必要も感じませんでした。 

 ですが、急なペースアップを頻繁にする様な使い方は止めたほうがよさそうです。快適性はこのハイトでは高い部類に入ると思いますが、反面踏み始めの反応はそれほどではなくかかりが悪いとはいいませんが正直ストップ&ゴーのようなスピードの急速な変化には対応しにくいと思います。 良くも悪くもツーリング向けです、まあ上位グレードのSLならこの辺りに差が出てくるかもしれませんね。 年中、ソロライダーの私とルーベにはとてもお似合いの組み合わせだなあ、と思いながら走ってました。

  登坂にて

 ここは想像どうり?でいいと思います。 登れないわけではありませんが、あくまでも早く登ることは緩斜面でない限り厳しいですね。 このホイールのハブはインスタントドライブ360が付いているので比較的かかりはいいほうではないかと思いますが、やはりハイトと重量は如何ともしがたいというところですね。 

 またダンシングは見た目より振りやすいので、ちょっと意外でしたがそれでもチューブレスタイヤ特有のフワフワ感が気になるのは変わらないですね。 割とイクシオんプロは柔らかい印象が強いので、フロントタイヤの空気圧設定をもっと煮詰める必要はありそうですね。

  コーナリング、下り

 見た目とは裏腹に、コーナリングに関してはとても旋回しやすい感じですね。 このハイトのホイールにはアウト側へ膨らむ癖が強いものがよくあるんですが、低速コーナーでもそんな感じもなく、ZIPP303Sのように俊敏ではありませんがスムーズに曲がる感覚がとても好印象です。(コーナリングではロバールよりいい!) とても癖がなく、扱いやすいホイールですよ!

 それからお楽しみのダウンヒルですが、MAVICホイールの中でも最高クラスかも?しれないスピードが出せそうなホイールですね。 MAVICのホイールなんですが正直下りに入るとエンジンブレーキかかってる?って感じがするほどフリーの回転がイマイチだったのを記憶してますが、コメットはいい感じですよ。 下りで脚を止めてもストレスなく加速していきますし、知り合いにコスミックを使用してる方がいますが下りのトップスピードが半端ないのでかなり新型ハブは回転が良くなったんでしょうね!

 風の影響について

  この手のハイトのあるホイールでネックになりやすいのが風、特に横風ですね。真冬にならないと本当の意味で強烈な風が吹かないのでそれは今後のお楽しみに取っておきますが、今回も橋の上ではまあまあの風がありましたのでお話しておきます。

  正直、このホイールは結構横風にも対応できるのでは!と思いました。 横風が吹き続ける区間でもそれほどハンドルを取られる感覚はなかったですし、直進性は十分でした。 まあ更なる強風ではどうなるか?わかりませんけど。

f:id:cyclingphoto:20200929104652j:plain

全体像、このリムハイトは映えますね!

  総評

 今回の使用感をまとめると

  • 乗り心地はかなりいい部類です。
  • 巡行速度をとても維持しやすい。
  • 登坂は見た目通りで、長時間も厳しいかも。
  • ダンシングはこのハイトにしてはしやすいかな?
  • 反応はそれほどよくないので、掛け合いはつらい。
  • コーナーでも癖がなく、扱いやすい。
  • 下りは速さ、安定感とも最高かも。
  • 横風の影響もそれほど感じない。(秋の風ですが)

 以上が今回のレビューになります。 さらに距離をこなしてまた再レビューします。